*--岸井ゼミとは？--*

 

 

 専攻：経済法(独占禁止法)ゼミ

独占禁止法とは？

 独占禁止法は、六法などに載っています。
ちなみに正式名称は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」 といい、非常に長い名前のものです。
主に、各大学の法学部では「経済法」という科目が置かれていると思われますが、内容としてはそれに当たります。
実は独占禁止法というものは、皆さんの日常生活に密接に関わっています。
一例を挙げますと、某ゲームソフトや、某食品、その他もこれに抵触して、審判・裁判で争われました。
最近、最も話題となっていることとしては、
�（神�18年度より改正された独占禁止法そのものの運用における大きな変更点。
��橋梁談合事件や成田重電談合事件のようなとてつもなく大きな談合事件の摘発。
��最近よく世間を騒がす官製談合問題。
などがあげられます。
実は、今、とても注目度を浴びていると同時に結構面白い法律なんですよ。
この独占禁止法は、別名「経済憲法」と呼ばれ、
企業が経済活動を行ううえで、市場における公正な競争を監視する役割を持つ、
消費者の経済活動を助ける法律でもある、とても重要な法律なのです。

わがゼミの進め方

 毎週、２人１組となり、担当した事件の判例を読み、その事件についてのレジュメ作成・及び事件解説をします。
２人組ですので、お互い協力しながらやっていくと、うまく進みます。
（現在は人数が多いため、３人１組で行う場合が多いです）
たとえ、難しい判例であっても、どうしてもという部分は先生がフォローしてくださいますので安心して取り組むことが出来ます。
ですので、今まで判例などを読んだことがなかった人でも全然問題ありません。
岸井先生担当の「経済法」を取れば、十分についていけます。
そして、毎年、公正取引委員会へ審判見学に行きます。
生の審判ならではの独特な雰囲気などが味わえ、また面白い人間関係など、垣間見ることが出来ます。

独占禁止法を学ぶ事。

 平成18(2006)年度改正独占禁止法により、大きく独占禁止法は変化しました。
それは、
�＿歡Ф眄�度の納付率の６％⇒10％への強化。
��独禁法違反の内部告発に対する減免措置等の導入。
�Ｆ閥慄＾稟浸�件の裁判の第一審裁判権の地裁への付与。
�と搬�調査権限の強化。…etc
本当に、現在の企業における経済活動の実情に即した独禁法へと改正されました。
今、この独占禁止法を学ぶ事は、社会人、また弁護士として活動を志すものの両方にとって とても意義のあることです。
この法律は、日々発展を続ける法律ともいえるでしょう。
現在では、独禁法は新たな領域として経済刑法と密接に関わる法律であります。
そして、ここ1.2年の多くの独禁法違反事件の告発により、
独禁法ではあまり論じられてこなかった刑事制裁面の運用について、現在にわかに日が当たってきています。
と同時に、官製談合防止法とともに、公務員等が主導していた談合事件に対する損害賠償を求めるために、
民事訴訟法・行政法も関連する、非常に面白い法律となってきました。
この法律を学ぶ事、それは、リアルタイムで生きた法律を学ぶ事になるのです。

ゼミ生の構成
ゼミの教授は岸井大太郎教授です。
とても優しい先生で、いつもゼミ生の事を気に掛けてくれています。
（ゼミの時間になると鋭い指摘をして、厳しい一面を垣間見ることもあります。）
ちなみに、ゼミ生は
4年生：17名(男：12名・女：5名)
3年生：16名(男：9名・女：7名)
の計33名です。

卒業生の進路

 非常に多くの先輩方が幅広く旅立っております。
みずほ信託銀行、三井住友銀行、日本生命、第一生命、東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン、農林中金、武田薬品工業、中外製薬、日立製作所、日産自動車、ＮＨＫ…等の多くの有名企業・公益機関や、
日本郵政公社、東京都、警視庁…等の公務員、
法律事務所・会計事務所等の各種事務所、
法科大学院・大学院博士課程・税理士受験者、司法試験受験者…等各種資格取得者、
のように幅広い人材を世に輩出しています。
独占禁止法という性質上、企業の就職活動や、今後の企業活動の変化における企業法務の重要性を鑑みたような、
法律関係の職種につく際、強みがあると思われます。